家庭でできる薬の正しい保管と管理|効き目を落とさず安全に使う看護の基本

家庭の看護

 

 

家庭で薬を使う機会は、思っている以上に多いものです。

 

風邪薬、解熱鎮痛薬、整腸剤、塗り薬、処方薬…。

 

「とりあえずここに置いている」

 

「前にもらった薬が残っている」

 

そんな状態になっていませんか。

 

看護師として多くの服薬トラブルを見てきましたが、

 

薬は保管と管理を間違えると、効果が落ちたり、思わぬ事故につながることがあります。

 

この記事では、

 

家庭でできる薬の正しい保管と管理について、

 

子ども・高齢者のいる家庭でも実践しやすい形でお伝えします。

 

薬の保管と管理が重要な理由

 

薬は、正しく使えば症状を和らげる助けになりますが、

 

保管や管理が不適切だと、次のような問題が起こります。

 

・湿気や熱で薬の効果が落ちる

 

・誤飲や飲み間違いが起こる

 

・使用期限切れに気づかない

 

・同じ成分の薬を重ねて使ってしまう

 

薬は「飲む瞬間」だけでなく、

 

保管している時間も含めて管理が必要です。

 

家庭でよくある薬トラブル

 

家庭で特に多いのが、次のようなケースです。

 

・リビングやキッチンに置きっぱなし

 

・複数の薬が一つの箱に混在している

 

・誰の薬かわからなくなっている

 

・期限切れでも「もったいない」と使う

 

・症状が似ているから別の人の薬を使う

 

どれも悪気なく起こりますが、

 

体調悪化や副作用につながることがあります。

 

正しい薬の保管場所とは

 

基本は、

 

直射日光・高温・湿気を避けることです。

 

家庭でおすすめなのは、

 

・引き出しの中

 

・扉付きの収納

 

・室温が安定している場所

 

避けたい場所は、

 

・キッチン周り

 

・洗面所

 

・窓際

 

・車の中

 

冷蔵保存が必要な薬は、

 

必ず医師や薬剤師の指示に従いましょう。

 

薬の管理で大切な基本ルール

 

1.薬は人ごとに分ける

 

家族全員分を一緒にせず、

 

名前・用途がすぐ分かる状態にしておきます。

 

2.袋や箱から出さない

 

説明書きや用量が確認できるよう、

 

基本はもらった状態のまま保管します。

3.期限を定期的に確認

 

 

半年〜1年に一度は、

 

使っていない薬を見直す習慣をつけましょう。

 

4.残薬は自己判断で使わない

 

以前処方された薬でも、

 

今の症状に合うとは限りません。

 

子どもがいる家庭での注意点

 

子どもの誤飲事故は、

 

家庭内で起こることがほとんどです。

 

・子どもの手が届かない高さに保管

 

・カバンやテーブルに置きっぱなしにしない

 

・「お菓子みたい」と思わせない工夫

 

特に色や形が目立つ薬は、

 

誤飲のリスクが高くなります。

 

「少し目を離した隙」が事故につながるため、

 

日常的な意識が大切です。

 

高齢者の薬管理で気をつけたいこと

 

高齢者では、

 

・飲み忘れ

 

・飲み間違い

 

・同じ薬を重ねて飲む

 

といったトラブルが起こりやすくなります。

 

・薬カレンダーの活用

 

・飲んだかどうかを確認する声かけ

 

・複数の医療機関の薬を整理する

 

特に「なんとなく調子が悪い」場合、

 

薬の影響が隠れていることもあります。

 

使ってはいけない薬の見分け方

 

次のような薬は、使用を避けましょう。

 

・使用期限が切れている

 

・見た目やにおいが変わっている

 

・処方された本人以外の薬

 

・保管状態が悪かった薬

 

迷ったときは、

 

薬剤師に相談するのが安全です。

 

まとめ|薬は「置き方・使い方」が大切

 

・薬は正しく保管することで効果を保てる

 

・家族構成に合わせた管理が必要

 

・定期的な見直しが安全につながる

 

看護師として感じるのは、

 

薬の管理も立派な家庭看護の一つだということ。

 

安心して使うために、

 

今日からできることを少しずつ整えていきましょう。

 

 

【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

▼Instagram:@kurashi_care(準備中)
▼BOOTH:PDFテンプレ販売予定

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