子どもの脱水の見分け方|家庭でできる観察ポイントと受診の目安

子育てケア

はじめに|脱水は「気づきにくい」のが一番こわい

子どもが体調を崩したとき、

発熱や嘔吐、下痢が続くと

「脱水になっていないだろうか」

と不安になることがあると思います。

脱水は、

骨折や発疹のように

目で見てすぐわかるものではありません。

だからこそ、

「水分は少し飲めているから大丈夫」

「おしっこが出ているから平気」

と判断してしまい、

気づいたときには進んでいることがあります。

特に子どもは、

体調の変化を言葉でうまく伝えられません。

大人が“代わりに観察する”ことが必要になります。

この記事では、

家庭でできる脱水の見分け方を

「どこを見るのか」「なぜそこを見るのか」

という理由まで含めて整理します。

そもそも脱水とは何か|なぜ子どもは進行が早いのか

脱水とは、

体の中の水分が不足している状態です。

子どもは大人に比べて、

・体の水分割合が多い

・代謝が活発

・体重が軽く、影響を受けやすい

という特徴があります。

そのため、

同じ症状でも子どもの方が

短時間で脱水が進みやすい

という前提を持つことが大切です。

特に、

・発熱

・嘔吐

・下痢

・食欲低下

が重なっているときは、

体に入る水分よりも

出ていく水分の方が多くなりやすくなります。

脱水は「水分量」だけでは判断できない

脱水という言葉から、

「どれくらい飲めているか」

だけを気にしてしまいがちです。

しかし実際には、

飲めている量だけで

脱水の有無を判断することはできません。

なぜなら、

水分は「入る量」と同時に

「出ていく量」も常に変化しているからです。

重要なのは、

・入っている量

・出ている量

・体の反応

を必ずセットで見ることです。

家庭でできる脱水チェックの考え方

脱水を疑ったときは、

次の順番で確認すると

判断が整理しやすくなります。

① おしっこの量・回数を見る理由

脱水の初期サインとして

最もわかりやすいのが尿の変化です。

体の水分が不足すると、

体は生命を守るために

水分を体内に保持しようとします。

その結果、

尿の量や回数が自然と減ります。

次のような場合は注意が必要です。

・半日以上まったく尿が出ていない

・回数が明らかに減っている

・色が濃く、量が少ない

一方で、

回数が少なくても

ある程度の量が出ている場合は、

緊急性が低いこともあります。

② 口の中・唇が重要な理由

口の中や唇は、

体の水分状態を反映しやすい場所です。

体内の水分が不足すると、

唾液の分泌が減り、

口の中が乾燥しやすくなります。

・唇が乾燥している

・口の中がネバつく

・舌が乾いている

これらは、

体の中の水分が

不足しているサインです。

③ 涙の有無が判断材料になる理由

乳幼児では、

泣いたときの涙も

重要な観察ポイントです。

涙も体の水分から作られています。

脱水が進むと、

涙の分泌も減少します。

・泣いているのに涙が出ない

・涙の量が明らかに少ない

これは、

体の水分が

足りていない可能性を示します。

④ 皮膚の張り・血色を見る理由

皮膚は、

体の水分状態を

間接的に教えてくれます。

皮膚の水分が不足すると、

弾力が失われやすくなります。

・皮膚をつまんでも戻りが悪い

・張りがなく、しぼんだ感じがする

このような場合、

脱水が進んでいる可能性があります。

また、

・顔色が悪い

・血色が乏しい

と感じるときも

注意が必要です。

⑤ 元気・反応が最重要な理由

脱水の判断で

最も大切なのは

全体の様子です。

・ぐったりしている

・反応が鈍い

・遊ぶ元気がない

・表情が乏しい

これらが見られる場合は、

水分が少しとれていても

受診を考える段階です。

水分がとれていても安心できないケース

「飲めている=大丈夫」

とは限りません。

次のような場合は、

体に入る量より

出ていく量の方が

多くなります。

・飲んでもすぐ吐いてしまう

・下痢の回数が多い

・発熱が続いている

この状態では、

脱水は静かに進行します。

家庭でできる水分補給の基本

脱水を防ぐために大切なのは、

量より頻度です。

・一度にたくさん飲ませない

・少量をこまめに

・スプーン1杯からでもよい

嘔吐がある場合は、

5〜10分おきに

少量ずつ与える方が

吐きにくいこともあります。

すぐ受診を考えたい脱水のサイン

次の場合は、

迷わず受診を考えてください。

・半日以上尿が出ていない

・ぐったりして反応が弱い

・水分をほとんど受け付けない

・意識がぼんやりしている

・唇や口の中が著しく乾燥している

「もう少し様子を見よう」

という段階は

すでに超えています。

様子見できる場合でも必ず観察する

・元気がある

・水分が少しずつとれている

・尿が出ている

このような場合でも、

経過観察は必須です。

時間とともに、

・元気がなくなる

・尿が減る

・飲めなくなる

といった変化があれば、

判断を切り替えます。

受診時に伝えたいポイント

脱水が心配で受診する場合は、

・水分摂取量の目安

・嘔吐・下痢の回数

・尿の回数

・元気の有無

を伝えられると、

診察がスムーズです。

まとめ|脱水は「総合判断」がいちばん大切

脱水は、

一つのサインだけで

判断できるものではありません。

・尿

・口の中

・涙

・皮膚

・元気

これらを

総合的に見ることが、

家庭でできる

一番の予防です。

迷ったときは、

「今の様子は安全か」

という視点で

考えてみてください。

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【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

▼Instagram:@kurashi_care(準備中)
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