坐薬の正しい使い方|怖いを安心に変える家庭ケア|看護師ママが解説

子育てケア

はじめに|坐薬は「最後の手段」だと思っていませんか

子どもが高熱でぐったりしているとき、

「坐薬を使っていいのだろうか」

「逆に悪化しないだろうか」

そんな不安を感じたことはありませんか。

坐薬は、

「強い薬」「怖いもの」「できれば使いたくないもの」

そう思われがちです。

私自身、看護師として働いてきましたが、

初めて我が子に坐薬を使ったときは、

強い不安と恐怖を感じました。

この記事では、

坐薬の役割や正しい使い方、

家庭でよくある失敗とその対処法を、

看護師ママの体験を交えながら整理します。

坐薬とは|なぜ使われるのか

坐薬は、

肛門から吸収される解熱鎮痛剤です。

飲み薬と比べて、

・嘔吐していても使える

・飲ませる負担が少ない

・効果が比較的早く出やすい

といった特徴があります。

一方で、

「使うタイミングがわからない」

「使いすぎが心配」

と迷う保護者も多い薬です。

坐薬は「熱を下げる薬」ではない

まず知っておいてほしいのは、

坐薬は体温を下げるためだけの薬ではないということです。

使う目的は、

・つらさを和らげる

・休息をとらせる

・体力の消耗を防ぐ

この3つです。

1℃下がれば合格、

それ以上下がらなくても、

子どもが楽になって眠れるなら意味があります。

坐薬を使う目安

家庭で坐薬を使う目安は、

・高熱でぐったりしている

・眠れず、つらそう

・水分がとれず消耗している

・夜間で受診まで時間がある

このようなときです。

逆に、

・元気があり遊べている

・水分がとれている

・眠れている

場合は、

無理に使う必要はありません。

坐薬を使う前に必ず確認すること

坐薬を使う前には、

必ず腋窩(脇の下)で体温を測定してください。

非接触体温計だけで判断するのは危険です。

正確な体温と、

子どもの全体の様子を見たうえで使います。

(※体温測定については

子どもの体温の測り方|年齢別のコツと正しい判断|看護師ママが解説

の記事で詳しく解説しています)

坐薬の正しい入れ方

準備するもの

・坐薬

・ワセリンなどの潤滑油

・ティッシュ

・手袋

事前に準備しておくことで、

挿入時のもたつきを防げます。

基本の入れ方

  1. 坐薬の包装を開ける
  2. 坐薬の先端にワセリンを塗る
  3. 子どもを横向きに寝かせる/オムツをしている子供であれば仰向けで足を上げる姿勢でも良いです
  4. 肛門にやさしく挿入する
  5. 親指で肛門をすこし奥の方に押しながら10秒ほど押さえる

この方法で、

戻ってくることはほとんどありません。

教科書的には

坐薬挿入時は「指を第一関節まで挿入」と書かれていますが、

無理に奥まで入れる必要はありません。

坐薬が出てきたときの考え方

月齢が小さいほど、

坐薬の刺激で便が出やすいことがあります。

・溶けて出てきた場合

→ すでに吸収されているため再挿入しません

・そのままの形で出てきた場合

→ その坐薬を再挿入して問題ありません

慌てなくて大丈夫です。

使用間隔と使いすぎの不安

多くの坐薬は、

6時間以上あけて使用可能です。

「前回あまり下がらなかった」

「また使って大丈夫だろうか」

と不安になることもあると思います。

用量・用法を守っていれば、

過度に心配する必要はありません。

看護師ママの体験談

私が初めて坐薬を使ったのは、

1人目が生後6か月で

アデノウイルスにかかったときでした。

高熱でぐったりしており、

1日目は坐薬がなかったため

クーリングで様子を見ました。

夜中、

「熱性けいれんが起きるのではないか」

と不安で、ほとんど眠れませんでした。

翌朝、受診して処方された坐薬を前に、

「今使っていいのか」

「もしけいれんが起きたら」

と強い恐怖を感じました。

それでも使ってみると、

汗をかき切ったあと、

子どもは穏やかに眠ってくれました。

体温は大きく下がらなくても、

子どもは明らかに楽そうでした。

自宅では環境が整っておらず、

暗い中スマホのライトで照らしながら

挿入したこともあります。

手際が悪く、

坐薬が出てきてしまったこともありました。

それでも、

坐薬は「怖い薬」ではなく、

親子を助ける道具だと感じるようになりました。

まとめ|坐薬は「使っていい薬」

坐薬は、

最後の手段ではありません。

正しく使えば、

子どものつらさを和らげ、

家族の夜を守ってくれる薬です。

迷ったときは、

・正確に体温を測る

・子どもの様子を見る

・不安なら相談する

坐薬を正しく知ることが、

安心につながります。

*関連記事|坐薬の正しい使い方

嘔吐や下痢があるときに坐薬を使うかどうか迷った場合の

考え方も含めて整理しました。

▶︎子どもの嘔吐・下痢|様子見と受診の判断ポイントを看護師ママが解説

【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

▼Instagram:@kurashi_care(準備中)
▼BOOTH:PDFテンプレ販売予定

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