【小児喘息⑧】かかりつけ医との上手な付き合い方|治療を続けるために知っておきたいポイントと、筆者の体験談

家庭の看護

【小児喘息シリーズ⑧】

はじめに|かかりつけ医の存在は“小児喘息の命綱”

小児喘息は、

良い時と悪い時の波が大きい病気です。

そのため、日々の変化に合わせて治療を継続し、必要に応じて薬を調整していく必要があります。

この「調整」を任せる相手が、かかりつけ医です。

家庭でできるケアがいくら整っていても、

医師との連携が弱いと治療がうまく進まないことがあります。

この記事では、

小児喘息の家庭が知っておくと安心できる

“かかりつけ医と上手に付き合うためのポイント”

をまとめていきます。

小児喘息は「長期戦」だからこそ主治医との連携が大切

喘息は数日で治る病気ではなく、

長期にわたり薬を使いながらコントロールしていく疾患です。

だからこそ、

・発作のパターン

・季節ごとの悪化

・夜間の咳の状況

・家庭での吸入の様子

こうした細かい日常の情報が治療調整に直結します。

医師に正しく伝えることができれば、

より良い治療プランに近づきます。

どんな時に受診すべき?相談すべき?

“どこまで様子を見ていいのか”

“いつ病院へ行くべきなのか”

迷う家庭はとても多いです。

以下のような時は受診を検討します。

・夜間でも呼吸が早い

・咳き込みで眠れない

・吸入しても改善しない

・唇や顔色が悪い

・嘔吐が続いて水分が取れていない

・喘鳴(ヒューヒュー)がいつもより強い

迷った場合は、

「吸入して30分経っても苦しさが改善しない」

を一つの判断基準にすると良いです。

診察で医師に“必ず伝えたい情報”

小児喘息に限らず、診察は短時間です。

その中で医師にしっかり伝わるよう、以下の情報をまとめておくと安心です。

発作の頻度

週に何回咳き込んでいるか 季節によって変化があるか

夜間の咳の状態

布団に入ると咳が増える

明け方3〜5時の苦しさ

夜間咳き込みで起きる回数

※夜間、咳で目が覚めてしまうかは重要なポイントです。

吸入の回数と効果

何回吸入したか

吸入後にどれくらい改善したか

逆に改善しない日があるか

嘔吐・呼吸困難などの変化

咳き込み嘔吐や食事・水分の摂取状況は治療方針に関わる大事な情報です。

筆者の体験談|誤診と再治療、そして医師の言葉に救われた瞬間

筆者の家庭でも、かかりつけ医との関係が治療に大きく影響した経験があります。

■ 転勤先での誤診により、治療が1年以上止まってしまった

1人目が2歳のころ、転勤先で誤診され、

本来必要だった治療を中断したまま1年以上過ごすことになりました。

その結果、発作は悪化し、

長くつらい時期が続きました。

■ 再治療を始めた時、セカンドピニオンの医師の言葉に救われた

別の医療機関で再治療を始めた際、

医師からこう言われました

「小児喘息は多くが完治しますよ」

この言葉は、

長いトンネルの中に差し込んだ光のように、

筆者の心を強く支えました。

■ 実際に3年生になった今、発作はほとんど起きない

現在、1人目は小学3年生。

治療終了後も大きな発作はなく、

日常生活を問題なく過ごせています。

この体験は、

同じ悩みを持つ家庭にとって大きな希望となるでしょう

治療薬の調整は“遠慮しない相談”で変わる

治療薬(吸入ステロイド、気管支拡張薬、内服薬など)は、

医師と家庭の情報共有があって初めて最適化されます。

「最近、夜間の咳が増えています」

「吸入後の改善が少なく感じます」

「季節で悪化する傾向があります」

「走ると咳き込む様子があります」

こうした小さな変化を医師に伝えることで、

薬の量や種類が調整され、

発作のコントロールが格段に良くなることがあります。

実際に、筆者の子供たちも、季節(悪化してくる秋頃から春先まで)で吸入の量を変化させながら小児喘息のコントロールしてくれています。

迷った時はどうする?受診の判断基準

迷った時は、以下を参考にすると安心です。

呼吸がいつもより浅い・早い

小鼻を広げて息を吸う

肩呼吸が見られる

会話や泣き声が弱くなっている

吸入後も苦しさが改善しない

咳き込み嘔吐が続く

家庭で不安を抱えたまま過ごすより、

遠慮せず受診することが大切です。

かかりつけ医と上手に付き合うコツ

小さな変化もメモしておく 「最近の家庭での様子」を簡潔に伝える 発熱・嘔吐など合併症も一緒に伝える 季節ごとの悪化パターンも共有する 不安な点は遠慮せず質問する

かかりつけ医は、

親たちと一緒に子どもの治療を“長く支えるパートナー”です。

まとめ|医師と家庭のチームで小児喘息を乗り越える

小児喘息の治療は、

家庭での観察と、かかりつけ医との連携があってこそ成り立ちます。

夜間の咳 発作の頻度 吸入の効果 嘔吐の有無

こうした家庭の情報を医師に伝えることで、

治療はより適切に調整されます。

そして筆者の体験談にもあるように、

医師の一言が家庭の不安を軽くしてくれることもあります。

みなさんの家庭でも、決して一人ではありません。

医師と一緒に、子どもの喘息と向き合っていけます。

【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

▼Instagram:@kurashi_care(準備中)
▼BOOTH:PDFテンプレ販売予定

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