【小児喘息シリーズ⑤】
家庭でできる“小児喘息のセルフチェック”とは
小児喘息の発作は、
観察がとても大切になってきます。
特に夜間・明け方は悪化しやすく、
医療者でも「家庭での変化」が診断の手がかりになります。
この記事では、
看護師としての視点と、
1人目が1歳で2回入院した“母としての経験”の両方から、
家庭でできるチェック項目をまとめます。
呼吸の状態をみるチェックポイント
呼吸数の測り方(家庭でできる)
呼吸の早さは最も重要なサインです。
▼ 測り方
子どもが落ち着いているときに
胸・お腹の上下を「1回」 と数え、
30秒間の呼吸数をかぞえて ×2 すると呼吸数になります。
▼ 目安
1歳:30回以上/分 → 速い(注意) 2〜5歳:25回以上/分 → 注意 学童:20回以上 → 注意
※泣いている時は測れません。
肩呼吸の有無
肩や鎖骨が大きく上下し、
息を吸うときに肩が持ち上がる状態。
これは 中等症以上のサイン。
鼻翼呼吸(小鼻パタパタ)
息を吸うたびに小鼻が広がる。
呼吸が苦しいときの典型的サインです。
呼吸音(ヒューヒュー・ゼーゼー)
布団の中や静かな部屋でよく分かります。
ヒューヒュー(高い音) ゼーゼー(低く濁った音)
いずれも気道が狭くなっているサイン。
咳の種類と悪化サイン
・咳が止まらない
・連続で咳が続く
・吐くほど咳き込む
・夜中〜明け方に多い
・横になると悪化する
これらは発作の“進行サイン”です。
機嫌・食欲・眠りのチェック
呼吸が苦しいと、
・抱っこでしか眠れない
・寝つきが悪い
・食べない・水分が進まない
・すぐ泣く
といった変化が出ます。
乳幼児は表現できないため、
これらの変化も重要なサイン です。
私の体験談:受診を迷った夜に助けられた“判断基準”
1人目が1歳のとき、
夜中に咳が止まらず、抱っこしないと眠れず、
呼吸も浅くて速い夜がありました。
当時は
「明け方まで様子を見ても大丈夫?」
「救急へ行くべき?」
と本当に迷いました。
そのとき小児科の先生から言われた
“3つの目安” が今でも役立っています。
受診すべきタイミング(小児科)
以下のいずれかがあれば、
翌日ではなく“その日中”に受診がおすすめです。
肩呼吸 鼻翼呼吸 呼吸が速い 咳が止まらない 食事・水分がとれない 横になると悪化 夜中の咳で眠れない 顔色が悪い
救急受診の目安(重症度の見分け方)
以下は 重症のサイン です:
肩呼吸+呼吸がかなり速い
唇が紫っぽい
ぐったり
意識がぼんやり
会話・泣き声が弱い
発作時吸入をしても改善しない
迷っている間に悪化することがあります。
迷ったら救急へ。
「早く来て正解でしたよ」と言われたことがあります
まとめ:迷ったときは“早めの判断”が子どもを守る
小児喘息は、
悪化のサインを知っているだけで大きく変わります。
・呼吸数
・肩呼吸
・鼻翼呼吸
・咳
・機嫌
・食事
・眠り
これらを家庭で観察し、
迷ったら早めに受診してください。
子どもの喘息は
大きくなるにつれて良くなることがほとんど。
不安な夜を過ごした経験が必ず力になります。


