【小児喘息シリーズ③】
小児喘息の薬は「3つの目的」で考える
小児喘息の薬は、大きく3つの目的があります。
・炎症を抑える(長期管理)
・気道を広げる(発作を楽にする)
・アレルギー体質を整える(予防)
この3つを組み合わせることで、
✔ 発作の頻度を下げ
✔ 重症化を防ぎ
✔ 普段の生活を安定させる
ことができます。
吸入薬の種類と役割
吸入薬は喘息治療の中心。
なぜなら 炎症が起きている“気道そのもの”に直接効く からです。
吸入ステロイド(毎日使う予防薬)
最も重要なのが 吸入ステロイド(ICS)。
✔ 役割
気道の炎症を抑える 発作を起こしにくい状態を維持する 長期的に肺機能を守る
✔ 誤解が多いポイント
「ステロイド=怖い」という声をよく聞きますが、
吸入ステロイドは ごく少量が局所に作用するだけ なので、
内服ステロイドとは全く違います。
世界中で「喘息治療の第一選択」とされる理由はここにあります。
β2刺激薬(気管支拡張薬)
発作時に使う薬。
気道を一時的に広げる 呼吸を楽にする 発作の悪化を防ぐ
ただし、これは 対処薬(レスキュー薬) であり、
これだけでは喘息は治りません。
配合薬(ICS+LABA)
2歳以降で使われる場合があります。
吸入ステロイド+長時間作用型β刺激薬 作用が強く、重症度によって選択
医師が症状を見て処方するため、
家庭での判断は必要ありません。
内服薬(飲み薬)の種類
抗アレルギー薬
鼻水・咳のアレルギー症状を抑える目的。
アトピーやアレルギー体質が強い子に多い薬です。
ロイコトリエン受容体拮抗薬
モンテルカスト、プランルカストなど
小児喘息でよく処方される薬の1つ。
夜間の症状を抑える アレルギー性の咳を減らす 軽症喘息の長期管理にも使われる
兄弟で同じ薬を処方されることも多いです。
発作時の薬の使い方(家庭での流れ)
・咳が増える
・呼吸が早い
・小鼻がパタパタ動く
・肩呼吸
このような初期サインがあれば、
指示されている発作時の吸入薬を使用。
改善しない場合は受診が必要です。
私の体験談:治療中断で悪化させてしまった話
長男(1人目)は
一時期「誤診」で治療が中断してしまい、
そこから一気に悪化しました。
夜間の咳が増え ヒューヒュー音 肩呼吸 眠れない状態
「こんなに悪くなるの?」というほど急激で、
結局また入院。
受診した先の小児科の先生に言われた
『小児喘息はほとんど完治します』
という言葉が、今でも忘れられません。
薬を正しく使えば必ず良くなる——
その大切さを実感しました。
家庭でできる薬の管理の工夫
毎日同じ時間に吸入する
保育園・幼稚園で必要な場合は連絡ノートで共有
季節の変わり目は早めに発作時薬を確認
旅行・帰省の前に吸入器の残量チェック
薬のストックは「内服薬は1週間分、臨時薬は3−5日分」しておく
忙しい家庭こそ、
仕組み化すると本当に楽です。
ステロイドって怖い?副作用の考え方
吸入ステロイドは
局所作用 量が非常に少ない 世界標準の治療
という理由から、
小児でも長期使用が推奨されています。
医師も看護師も、
「副作用よりメリットが圧倒的に大きい」
と説明するのはこのためです。
まとめ:薬の役割を知るだけで不安は減る
予防薬(吸入ステロイド)
対処薬(β刺激薬)
アレルギー薬 モンテルカスト
これらの役割を知ることで、
「何を使うべきか」が明確になり、
発作の不安もグッと軽くなります。
あなたの子どもの喘息も、
きっと良くなります。


