【小児喘息シリーズ②】
小児喘息の初期サインとは?
小児喘息の発作は、突然「重症レベル」になるのではなく、
必ず“初期サイン”が出てから悪化します。
しかし、この初期サインは、
風邪の咳、夜泣き、不機嫌、単なる疲れ、
と区別がつきにくく、
家庭では見逃されやすい のが現実です。
実際に私も、長男が1歳の頃は、
「これは風邪?喘息?」と判断に迷う夜が何度もありました。
この記事では、
医療者としての視点+4児ママとしての視点
の両方から、家庭で気づけるサインをわかりやすく解説します。
呼吸の変化で気づくサイン
呼吸の変化は、発作の最も重要なサインです。
呼吸回数が増える(呼吸が早い)
赤ちゃん・小児は、肺が小さく気道も細いため、
少しの炎症でも呼吸が早くなります。
🔍 見るポイント
・寝ている胸が「いつもより早く上下」している
・呼吸が浅くて速い
・会話(喃語)が減る
・声が弱い
※注意
泣いているときの呼吸の早さでは判断できません。
落ち着いた状態での呼吸を観察してください。
肩呼吸(肩が大きく上下する)
呼吸が苦しいと、
胸だけでは足りず、肩の筋肉も使って息をします。
🔍 見るポイント
・肩や鎖骨が大きく上下する
・息を吸う時に胸・肩が一緒に持ち上がる
・背中が丸まり気味になる
なぜ危険?
肩呼吸は中等症以上のサインとされ、
早めの受診が推奨されます。
鼻翼呼吸(小鼻がパタパタ動く)
喘息の子に本当に多いサイン。
息を吸うたびに小鼻が膨らむ・震える のが特徴で、
呼吸筋が必死で酸素を取り込もうとしている状態です。
🔍 見るポイント
・明らかに小鼻がひろがる
・鼻の穴が吸気でスッと狭くなり、呼気で広がる
・哺乳・食事が進まない
呼吸音の変化
(ヒューヒュー、ゼーゼー、喘鳴)
以下は発作の典型音です:
ヒューヒュー(笛のような音) ゼーゼー(低い雑音) 息を吐くときに音がする
布団の中など、静かな場所でよく分かります。
咳の質の変化で分かるサイン
咳が途切れず続く 、連続で何度も出る 、咳込みすぎて吐く 、夜間・明け方に悪化する
場合は要注意。
喘息の初期サインとして、
夜中の咳の増加 は特に多いです。
機嫌・眠りの変化
呼吸が苦しいと、子どもは以下のように変化します。
🔍 よくある変化
・すぐ泣く・抱っこを求める
・眠れない(浅い眠りを繰り返す)
・ぼーっとする
・遊ばなくなる
・食べない・水分を嫌がる
乳幼児は、呼吸のしんどさを言葉で説明できません。
不機嫌・寝ない=SOS の場合があります。
私の体験談:1人目の初期サインを振り返って
うちの1人目は1歳で喘息と診断され、
小さなサインを見逃してしまった経験があります。
🌙 夜間の変化
最初は「少し咳が増えた?」程度でしたが、
夜になると
呼吸が浅くて速い →布団に寝かせると咳き込みが悪化 →抱っこでしか眠れない →小鼻がパタパタ動く
という典型的な初期サインが次々と出てきました。
特に印象的だったのは、
肩呼吸が始まり、胸と肩が一緒に上下していたこと。
看護師として「これはやばい」とすぐ分かる状態でしたが、
初めての育児だったら絶対に分からなかったと思います。
この経験から、
初期サインを知っているだけで判断力は大きく変わる
と強く感じています。
早めに受診すべきタイミング
以下のサインが1つでもあれば受診がおすすめです。
・肩呼吸
・鼻翼呼吸
・呼吸が速い
・咳き込みが止まらない
・ヒューヒュー音
・食事・水分が摂れない
・顔色が悪い
・眠れない・ぐったり
特に
呼吸困難+肩呼吸+鼻翼呼吸+苦しそうな表情
は早期受診一択です。
まとめ:発作は「早期発見」がすべて
小児喘息の発作は、
初期サインに気づければ悪化を防げます。
呼吸の変化 咳の質 鼻翼呼吸 肩呼吸 機嫌・眠りの変化
これらを知っておくだけで、
家庭での判断力が格段に上がります。
あなたのお子さんの呼吸が
「いつもと違う?」
と感じたら、早めに対処してくださいね。


