はじめに|新学期前は「体調を崩しやすい時期」
新学期前後になると、
「なんとなく元気がない」
「鼻水が続いている」
「熱はないけれど調子が悪そう」
そんな子どもの様子に戸惑うことが増えます。
発熱のように数字で判断できないため、
「このくらいなら登園していいのかな」
「休ませるほどではない気がする」
と迷ってしまうことも多い時期です。
けれど、新学期前後は
子どもの体と心に大きな変化が起こるタイミング。
体調を崩しやすいのには、きちんと理由があります。
この記事では、
新学期前に体調が不安定になりやすい理由と、
家庭でできる見極めの視点、
そして「休ませてよかった」と感じた体験をもとに、
受診や様子見の判断を整理していきます。
新学期前に体調不良が増える理由
新学期前後は、
子どもにとって「環境の変化」が一気に重なります。
・生活リズムの変化
・集団生活のスタート、再開
・人間関係の変化
・気温差、季節の変わり目
これらが同時に起こることで、
体力も免疫力も消耗しやすくなります。
特に小さな子どもは、
自分の不調を言葉で説明することが難しく、
体調不良が「なんとなく元気がない」という形で表れがちです。
よく見られる新学期前の不調
新学期前後に多いのは、
次のような「はっきりしない不調」です。
・微熱が出たり下がったりする
・鼻水が長く続く
・咳がなかなか治らない
・食欲が落ちる
・疲れやすい
・腹痛を訴える
どれも一つひとつは軽く見えますが、
複数が重なっている場合は要注意です。
「熱がないから大丈夫」とは限らない理由
発熱がないと、
「登園できる」「様子見でいい」
と判断しがちです。
けれど実際には、
体調が崩れ始めているサインが
熱以外の形で出ていることも多くあります。
・朝起きるのがつらそう
・日中の元気が続かない
・表情が乏しい
・いつもより甘えが強い
こうした変化は、
体が「少し休みたい」と出しているサインです。
鼻水が長引くときに迷いやすいポイント
新学期前後で特に迷うのが、鼻水です。
鼻水は
透明 → 白 → 黄色 → 落ち着く
という経過をたどることが多く、
長引きやすい症状でもあります。
そのため、
「このくらいなら様子見でいいのかな」
と判断が難しくなります。
目安になるのは、
鼻水そのものよりも「全体の様子」。
・元気に遊べているか
・睡眠がとれているか
・食事が進んでいるか
これらが崩れている場合は、
鼻水だけの問題ではない可能性があります。
体験談|休ませる判断で悪化を防げたこと
1人目が1歳で保育園に通い始めた頃、
風邪を次々ともらってきました。
熱は出ないけれど、
鼻水と咳が続き、
なんとなく元気がない状態。
「熱がないから行かせよう」
そう思って通園させていた時期の方が、
結果的に悪化し、
入院が必要になるほど体調を崩したこともあります。
その後、2人目・3人目・4人目を育てていく中で、
「調子が悪そう」と感じた時に
思い切って休ませるようにしました。
すると、
回復が早く、
長引かなくなったことを実感しています。
「休ませる=甘やかし」ではない
熱がないのに休ませることに、
罪悪感を感じる保護者は多いと思います。
特に、
仕事をしている場合は簡単に休めず、
もどかしい気持ちになることもあります。
でも、
体調が落ちかけている時に無理をすると、
結果的に長引き、
もっと大きな負担になることも少なくありません。
「今は休む時期」
そう判断することも、
立派な看病です。
家庭でできる判断の軸
新学期前後の体調不良では、
次の3つを軸に考えると整理しやすくなります。
・元気はあるか
・食事と睡眠は保てているか
・日を追って良くなっているか
この3つのうち、
2つ以上が崩れている場合は、
休養や受診を考えるタイミングです。
受診を考えたい目安
次のような場合は、
医療機関への相談を考えてください。
・不調が1週間以上続いている
・元気が日ごとに落ちている
・夜間の咳や腹痛で眠れていない
・学校や園に行くと明らかに悪化する
「大したことないかも」と思っても、
相談することで安心できることもあります。
まとめ|新学期前は「立ち止まる勇気」も大切
新学期前後の体調不良は、
子どもからのSOSであることも多くあります。
・熱がない
・見た目は元気そう
それでも、
「いつもと違う」と感じたら、
立ち止まっていい。
休ませることは、
甘えでも逃げでもありません。
体と心を整える時間をつくることが、
結果的に新しいスタートを
スムーズにしてくれます。
家庭でできる判断を大切にしながら、
迷ったときは頼る。
それが、子どもを守る近道です。
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