はじめに|薬でよくなるはずなのに、逆に悪化するときの不安
インフルエンザと診断され、
処方された薬をきちんと飲ませているのに、
「何かおかしい」と感じることがあります。
熱は下がりつつあるのに、
体に赤い発疹が出てきた。
だんだん広がっている気がする。
かゆみが強く、機嫌も極端に悪い。
「これは病気の経過なのか」
「薬の副作用なのか」
「様子を見ていいのか、すぐ受診すべきなのか」
薬を使っているからこそ、
判断が一層難しくなる場面です。
この記事では、
1歳の子どもがインフルエンザ治療中に
タミフルによる薬剤性アレルギー(多形紅斑) を起こした体験をもとに、
家庭でどのように異変に気づき、
どのタイミングで受診を判断したのかを整理します。
我が家の体験|タミフル内服後に起きた変化
4人目が1歳0か月のとき、
インフルエンザと診断され、
タミフルの内服が始まりました。
1回目の内服では、
特に目立った変化はありませんでした。
ところが、
2回目の内服後から
お腹まわりに赤い湿疹が出始めました。
最初は、
「汗疹かな」
「熱のせいかな」
と判断し、
注意深く様子を見ることにしました。
しかし、
3回目の内服を終えて
6時間ほど経った頃、
明らかに様子が変わりました。
全身に広がった発疹と、強いかゆみ
赤い湿疹は、
お腹だけでなく、
背中、腕、脚へと広がり、
一つ一つが大きく隆起していました。
強いかゆみがあり、
掻きむしってしまい、
機嫌は極端に悪化。
ギャン泣きが続きました。
呼吸状態は安定していましたが、
耳がはっきりと腫れ上がっており、
「粘膜にも腫れが出てくるかもしれない」
という嫌な予感がしました。
(粘膜の腫れは呼吸困難の危険があります。)
夜間だったこともあり、
まずは地域の救急窓口へ電話で相談し、
そのまま受診することになりました。
夜間受診での判断|「薬剤性の湿疹」
受診先では、
これまでの経過と
タミフル内服のタイミングを説明しました。
診断は
薬剤性の湿疹。
その日の夜は、
タミフルは中止となり、
抗アレルギー薬が処方されました。
帰宅後すぐに内服しましたが、
かゆみや不快感が強く、
落ち着いたのは
明け方4時頃でした。
私自身も、
ようやく横になり、
そのままぐったりと眠りました。
翌日の違和感|「良くなっている」とは言えなかった
翌日、
なかなか子どもは目を覚ましませんでした。
アレルギー反応が出ているときは、
体力が大きく消耗され、
傾眠傾向(眠りやすくなる)
が見られることがあります。
さらに、
抗アレルギー薬の副作用として
眠気が出ることも知っていたため、
「眠っていること自体」は
想定内でした。
しかし、
皮膚の状態は
決して良くなっているとは言えませんでした。
前日は
赤く大きく隆起していた湿疹が、
この日は
すべてがつながったように広がり、
顔から体のほとんどが
赤く腫れ上がっていました。
再受診を決めた理由|悪化のサイン
午後になると、
瞼や耳の腫れがさらに強くなり、
かゆみも増していきました。
掻きむしり方が異常で、
血がにじむほど。
呼吸状態は安定していましたが、
明らかに前日より悪化している
と感じました。
この時点で、
「様子見ではない」
と判断し、
再度電話相談のうえ受診しました。
多形紅斑と診断されて
再受診先では、
小児科のある病院へ転院となり、
多形紅斑 と診断されました。
多形紅斑は、
薬剤や感染をきっかけに起こる
アレルギー反応の一つです。
場合によっては
入院管理が必要になることもあります。
今回は、
・発症から時間が経っていること
・呼吸状態が安定していること
・新たな治療方針が立てられること
から、
自宅療養が可能と判断されました。
回復までの経過|一気に引いていった発疹
新たに処方された薬を内服し、
翌日になると、
驚くほど発疹は落ち着きました。
全身が赤く腫れていた状態から、
うっすら赤みが残る程度まで改善。
この回復の早さを見て、
「やはり薬剤性だったのだ」
と実感しました。
薬剤性アレルギーで大切だと感じたこと
この経験から、
強く感じたことがあります。
それは、
「病気の経過」と「薬の反応」は別で見る
ということです。
発熱や発疹を
すべて「病気の一部」と考えてしまうと、
判断が遅れることがあります。
特に、
・薬を飲み始めてから出た症状
・時間とともに悪化している変化
・飲んで数時間後が症状が強い
は、
薬剤性を疑う大切なヒントになります。
すぐ相談・受診したいポイント
次のような場合は、
迷わず相談・受診を考えてください。
・薬を飲み始めてから発疹が出た
・短時間で全身に広がっている
・かゆみが強い
・顔や耳、唇が腫れてきた
・「昨日より明らかに悪い」と感じる
「様子を見ていいか迷う」
その感覚自体が、
受診のサインです。
まとめ|薬は助けにもなるが、注意も必要
インフルエンザ治療薬は、
多くの子どもを助けてきた
大切な薬です。
一方で、
どんな薬にも
副作用やアレルギーの可能性があります。
1人目は1歳0ヶ月で内服していますし、
3人目は3歳で内服していますがアレルギーを起こしていません。
大切なのは、
怖がりすぎず、
でも違和感を見逃さないこと。
「何かおかしい」
と感じたその感覚は、
家庭で子どもを一番よく見ている
親だからこそ気づけるサインです。
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