インフルエンザの高熱と熱せん妄|40度が続いた夜に見極めた受診の判断

子育てケア

はじめに|高熱で子どもの様子が変わると、親は強い恐怖を感じる

子どもが高熱を出すだけでも不安なのに、

普段とは明らかに違う言動や様子が見られると、

多くの保護者は強い恐怖を感じます。

意味の通らないことを話す、

興奮して泣き叫ぶ、

呼びかけに反応しないように見える。

それが夜間であれば、

「このまま意識が戻らなかったらどうしよう」

「脳に何か起きているのではないか」

と最悪の事態を考えてしまうのは、とても自然な反応です。

インフルエンザなどの感染症では、

高熱に伴って一時的に

熱せん妄 と呼ばれる状態が起こることがあります。

この記事では、

小学1年生の子どもが40度近い高熱を出し、

熱せん妄を繰り返した我が家の体験をもとに、

家庭で何を見て、どう判断したのかを

できる限り具体的に整理します。

熱せん妄とは何か|まず知っておきたい前提

熱せん妄とは、

高熱によって一時的に起こる

意識や行動の変化のことを指します。

主に、

体温が急激に上昇するタイミングで起こりやすく、

39度から40度を超える高熱時に見られることがあります。

特徴としては、

興奮して落ち着きがなくなる、

泣き叫ぶ、

意味の通らない言葉を発する、

周囲の声が届きにくいように見える、

といった様子が挙げられます。

ここで大切なのは、

熱せん妄は熱が原因で起こる反応であり、

それ自体が脳の病気を意味するわけではない

という点です。

ただし、

見た目の衝撃が非常に大きいため、

初めて目にした保護者が

「異常事態だ」と感じるのは当然です。

我が家の体験|40度の高熱と2日間続いた熱せん妄

2人目が小学1年生のとき、

インフルエンザに感染しました。

発症から間もなく、

体温は39度台後半から40度近くまで上がり、

解熱剤を使っても

なかなか下がらない状態が続きました。

特に印象的だったのは、

体温が急激に上がるタイミングです。

その瞬間、

子どもは興奮したように泣き叫び、

こちらの声かけが届いていないような状態になりました。

名前を呼んでも反応が鈍く、

体をさすっても

「わかっている」という様子がありません。

見た目だけを見れば、

とても正常とは思えない状態で、

親としては強い不安に襲われました。

しかし、

観察を続けていると

ある共通点があることに気づきました。

観察してわかった「経過の特徴」

それは、

体温が上がり切ると、徐々に落ち着く

という点です。

体温が上昇している途中は、

混乱しているような状態が強く出ますが、

ピークを越えると、

少しずつ反応が戻り、

最終的には眠れるようになりました。

この一連の流れが、

2日連続で繰り返されました。

この「経過」を見ることで、

私の中で一つの判断ができました。

それは、

今起きているのは

熱による一時的な反応である可能性が高い

ということです。

熱せん妄と危険な状態の違いをどう見分けたか

熱せん妄と、

すぐに医療介入が必要な状態との違いは、

一瞬の様子ではなく

時間経過と全身状態で判断します。

我が家で特に意識して確認していたのは、

以下の点です。

・呼吸が乱れていないか

・顔色が急激に悪化していないか

・完全に意識を失っていないか

・水分を少量でも受け付けているか

・熱が上がり切ったあとに改善が見られるか

これらが確認できていたため、

「今すぐ命に関わる状態ではない」

と判断することができました。

解熱剤の使い方|我が家の判断基準

熱せん妄は、

「熱が高いこと」そのものが

原因で起こります。

なので熱が上がりきったタイミング(手足が暖かくなった、汗をかいてきた)で

解熱剤をつかいました。

解熱剤で適切に体温を下げてあげることで症状緩和になります。

また使用の際は次の点を重視して観察しました。

・呼吸が安定しているか

・反応が少しずつ戻っているか

・眠れているか

・尿が出ているか

夜間対応で心強かったこと

幸い、

発症初期の2日間は

夫が夜間在宅でした。

これは、

精神的にも実務的にも

非常に大きな支えでした。

熱せん妄は、

見ている側の不安が非常に強く、

一人で判断し続けるのは

大きな負担になります。

「今の呼吸どう思う?」

「さっきより落ち着いた?」

こうして

誰かと状態を共有できることは、

冷静さを保つうえで

とても重要でした。

家庭内感染が広がったあとの現実

2人目の発症後、

我が家では

私、夫、1人目、3人目、4人目へと

次々に感染が広がりました。

結果的に、

どんぐり家のインフルエンザは

約1か月続くことになります。

この経験から、

インフルエンザは

「一人が治ったら終わり」ではなく、

長期戦になることもある病気

だと実感しました。

家庭でできる熱せん妄時の対応

熱せん妄が疑われるとき、

家庭でできることは限られています。

だからこそ、

「やらないこと」を決めることも大切です。

・無理に抑えつけない

・大声で叱らない

・揺さぶらない

・無理に起こそうとしない

そのうえで、

安全な場所で見守り、

呼吸と意識を観察します。

刺激を減らすために、

照明を少し落とす、

周囲を静かにすることも

有効でした。

すぐ受診を考えるべきサイン

次のような場合は、

迷わず医療機関へ相談してください。

・時間が経っても改善しない

・意識が戻らない

・呼吸が明らかに苦しそう

・けいれんを伴う

・顔色が急激に悪化する

・水分をまったく受け付けない

「何かおかしい」と感じた

その直感は、

とても大切な判断材料です。

まとめ|高熱時は「経過」と「全身状態」で判断する

高熱に伴う熱せん妄は、

見た目の衝撃が大きく、

とても怖いものです。

しかし、

一瞬の様子だけでなく、

時間経過と全身状態を見ることで、

冷静な判断ができる場面もあります。

迷ったときは、

一人で抱え込まず、

相談することも大切な選択です。

子どもを守るために、

そして看病する自分を守るために、

「頼る」という判断も

立派なケアの一つです。

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【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

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