はじめに|子どもの「お腹が痛い」は判断がむずかしい
子どもが
「お腹が痛い」と訴えたとき、
保護者はとても迷います。
・しばらく様子を見ていいのか
・病院に行くべきなのか
・便秘?胃腸炎?それとも別の理由?
腹痛は、
発熱のように数字で判断できず、
見た目の変化も分かりにくい症状です。
この記事では、
子どもの腹痛について
家庭で確認したいポイントと
様子見と受診の切り替え目安を
看護師ママの視点で整理します。
そもそも子どもの腹痛はなぜ起こるのか
子どもの腹痛には、
さまざまな原因があります。
・便秘
・胃腸炎
・食べ過ぎ、消化不良
・感染症
・緊張や不安など心因的なもの
多くは命に関わらない腹痛ですが、
中には早めの受診が必要なケースもあります。
大切なのは、
病名を当てることではなく、
今の状態が安全かどうかを見ることです。
まず確認したい腹痛時の全体の考え方
腹痛を訴えたときは、
次の3つを軸に考えると判断しやすくなります。
・元気や反応はどうか
・時間とともに良くなっているか、悪化しているか
・家庭で対応できる範囲かどうか
「痛い」という言葉だけで判断せず、
全体の様子を必ず確認します。
家庭でできる腹痛チェックポイント
① 元気・動きがあるか
腹痛があっても、
・遊べている
・痛みを忘れる時間がある
・表情が保たれている
場合は、
緊急性が低いことが多いです。
一方で、
・ぐったりして動かない
・横になったまま
・反応が鈍い
場合は注意が必要です。
② 痛みの強さと続き方
腹痛は、
・一時的に痛がってすぐ落ち着く
・波がある
こともよくあります。
しかし、
・時間とともに強くなる
・長時間続く
・夜も眠れない
場合は、
受診を考える目安になります。
③ 嘔吐・下痢・発熱の有無
腹痛に加えて、
・嘔吐
・下痢
・発熱
がある場合は、
胃腸炎や脱水の可能性も考えます。
水分が取れない状態が続く場合は、
注意が必要です。
④ 便の状態・排便の様子
腹痛の原因として
とても多いのが 便秘 です。
・数日出ていない
・毎日出ているが硬い便
・排便時に強くいきむ
こうした場合、
腹痛は便秘によるものかもしれません。
心からくる腹痛|体験から感じた見分け方
子どもの腹痛には、
体の不調だけでなく、
心からくる腹痛もあります。
私が子どもたちを見てきて感じた
一つの大きなヒントは、
痛がり方です。
本当にお腹が痛いとき、
子どもは
お腹の中の赤ちゃんのように
体を丸めることがあります。
これは、
腹痛を和らげようとする
自然な反応です。
この反応があるかどうかで、
「心からくる腹痛かどうか」を
見分ける手がかりになります。
ここで大切なのは、
心からくる腹痛は「嘘」ではない
ということです。
それは、
子どもなりの SOS です。
心からくる腹痛への関わり方
心因的な腹痛が疑われるとき、
親の対応はとても大切です。
・一緒に隣で寝る
・好きなものを食べさせてあげる
・無理のない外出を楽しむ
・「大丈夫だよ」と安心させる
心を満たしてあげることも、
立派な看病 です。
「甘やかし」ではありません。
安心できる環境を整えることは、
回復への大切な一歩です。
すぐ受診を考えたい腹痛のサイン
次の場合は、
早めに医療機関へ相談してください。
・ぐったりして動かない
・痛みがどんどん強くなる
・嘔吐を繰り返す
・血便がある
・発熱を伴う強い腹痛
「様子見でいいか迷う」段階を
超えています。
受診時に伝えたいポイント
受診する際は、
・いつから痛いか
・痛みの変化
・嘔吐や下痢、発熱の有無
・排便の様子
・元気や食事の様子
を伝えられると、
診察がスムーズです。
まとめ|腹痛は体と心、両方を見る
子どもの腹痛は、
・体の不調
・心のサイン
その両方が関係していることがあります。
迷ったときは、
「今の状態は安全か?」
という視点で考えてみてください。
親が寄り添うことは、
治療の一部です。
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