子どもの便秘|様子見と受診の判断ポイントを看護師ママが解

子育てケア

はじめに|「毎日出ている=便秘じゃない」と思っていませんか

子どもの便秘というと、

「何日も便が出ていない状態」を

思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも実際には、

毎日排便があっても便秘であることは珍しくありません。

特に小さな子どもは、

体の不調をうまく言葉にできず、

・なんとなく元気がない

・食欲が落ちている

・機嫌が悪い

といった形でサインを出します。

そのため、

「便は出ているから大丈夫」

と判断してしまい、

原因に気づくのが遅れることがあります。

この記事では、

子どもの便秘について、

  • 家庭で確認したいポイント
  • 様子見でよい場合
  • 受診に切り替える目安

を、年齢ごとの特徴と

実際の体験談を交えながら整理します。

そもそも子どもの便秘とは|回数だけでは判断できない理由

便秘とは、

単に「便が出ていない状態」を

指すものではありません。

子どもの便秘では、

・便が硬くて出にくい

・出るまでに時間がかかる

・排便時に強くいきむ

・排便後もスッキリしない

といった状態も含まれます。

特に乳幼児は、

腸の動きや排便のリズムが未熟です。

そのため大人のように

「毎日1回出れば正常」とは言えません。

排便の回数よりも、

出すまでの様子や、出したあとの体調

に注目することが大切です。

便秘はなぜ起こるのか|子どもに多い背景

子どもの便秘には、

複数の要因が重なっていることが多いです。

・水分摂取量が少ない

・食事量や食物繊維が不足している

・排便を我慢してしまう

・腸の動きが未熟

また、

・発熱

・嘔吐

・下痢

といった体調不良をきっかけに、

腸の動きが一時的に弱まり、

便秘が悪化することもあります。

体調不良が落ち着いたあとに

「なんとなく元気が戻らない」

という場合、

背景に便秘が隠れていることも少なくありません。

まず確認したい全体の考え方|便だけを見ない

便秘を疑ったときは、

次の3つを軸に考えると

判断が整理しやすくなります。

・お腹の張りや痛みはないか

・食事や水分はとれているか

・元気や活動量はどうか

「便が出ているかどうか」だけでなく、

子ども全体の様子を見ることが

とても重要です。

家庭でできる便秘チェックポイント

① 排便の頻度と形を見る理由

毎日排便があっても、

・コロコロした硬い便

・太くて硬い便

・排便時に泣く、嫌がる

場合は、便秘を疑います。

便が硬いということは、

腸の中に便が長くとどまり、

水分が過剰に吸収されている状態です。

② 排便時の様子が重要な理由

排便時に、

・強くいきむ

・顔を真っ赤にする

・途中でやめてしまう

といった様子が見られる場合、

排便そのものが

つらい体験になっている可能性があります。

この状態が続くと、

「出すのが怖い」

→ 我慢する

→ さらに便が硬くなる

という悪循環に陥ります。

③ お腹の張り・痛みを見る理由

便が腸内にたまると、

お腹が張りやすくなります。

・お腹がパンパンに張っている

・触ると嫌がる

・「お腹が痛い」と訴える

こうした場合は、

便秘が進行しているサインのことがあります。

④ 食欲や機嫌の変化

便秘が続くと、

・食欲が落ちる

・機嫌が悪くなる

・なんとなく元気がない

といった変化が

少しずつ現れます。

風邪の初期症状と

見分けがつきにくいため、

「便の状態」もあわせて確認することが大切です。

赤ちゃんの便秘|4人育てて感じたこと

4人の子どもを育ててきて感じたのは、

生後すぐ〜3か月頃までは、

赤ちゃんは自分の力だけでは

便を出しにくいということです。

この時期は、

・お腹の「の」の字マッサージ

・足を上下に動かす運動

・足を持ち上げてぐるぐる回す

といった刺激を、

大人が意識してあげる必要があります。

また、おむつ交換のたびに、

・肛門をぎゅっと押す

・くるくると軽く刺激する

といったケアを行うことで、

1日1回しっかり便が出ると、

赤ちゃんも苦しそうにすることなく

ご機嫌に過ごせることが多かったです。

「毎日出ているのに便秘」だった体験談

娘が3歳のときのことです。

夜から突然、嘔吐が始まりました。

数日の食事を振り返っても

食あたりにつながるものはなく、

幼稚園に通っており、

季節も秋から冬にかけてだったため、

感染性胃腸炎を疑いました。

下痢はなく、

嘔吐だけが続いていましたが、

日中は食事や水分が

ある程度とれていたため、

自宅で様子を見ていました。

ところが夜になると、

水分も受け付けなくなり、

話している途中で眠り込んでしまうなど、

意識がぐったりしている様子が見られました。

慌てて救急外来を受診し、

血液検査やレントゲンなど

一通りの検査を受けた結果、

診断は 便秘 でした。

毎日排便はあったため、

とても驚いたのを覚えています。

処置は浣腸と点滴。

その後も脱水傾向があったため、

3日ほど通院で点滴を続けました。

この経験から、

排便が毎日あっても便秘は起こりうること、

そして

「様子がおかしい」という感覚を

信じてよいということを

強く実感しました。

家庭でできる便秘対策の基本

家庭でできる対策としては、

・水分摂取を意識する

・生活リズムを整える

・排便のタイミングを作る

などがあります。

無理にいきませたり、

長時間トイレに座らせる

必要はありません。

すぐ受診を考えたい便秘のサイン

次のような場合は、

早めに医療機関へ相談してください。

・強い腹痛がある

・嘔吐を伴う

・便に血が混じる

・数日出ていない状態が続く

・元気がなくぐったりしている

「便秘だから様子見でいい」

とは言えない状態です。

様子見できる場合でも注意すること

・元気がある

・食事や水分がとれている

・排便後にスッキリしている

このような場合でも、

状態が変化しないか

引き続き観察してください。

受診時に伝えたいポイント

受診する際は、

・最後に排便した日

・便の形や量

・腹痛や嘔吐の有無

・食事や水分の様子

を伝えられると、

診察がスムーズです。

まとめ|便秘は「回数」ではなく「状態」で見る

子どもの便秘は、

回数だけで判断するものではありません。

・便の形

・排便時の様子

・お腹や元気の状態

これらを

総合的に見て判断することが大切です。

迷ったときは、

「今の様子は安全か」

という視点で考えてみてください。

*関連記事|子どもの便秘

便秘が原因で腹痛を起こすケースも多く、

家庭での見分け方と受診の目安をまとめています。

【受診の目安】子どもの症状で迷わないための家庭判断|看護師ママのチェック基準

子どもの嘔吐・下痢|様子見と受診の判断ポイントを看護師ママが解説

子どもの脱水の見分け方|家庭でできる観察ポイントと受診の目安

【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

▼Instagram:@kurashi_care(準備中)
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