【受診の目安】子どもの症状で迷わないための家庭判断|看護師ママのチェック基準

子育てケア

はじめに|なぜ受診の判断はこんなに迷うのか

子どもが体調を崩したとき、

「病院に行くべきか」「家で様子を見ていいのか」

この判断に迷った経験は、誰にでもあると思います。

看護師として多くの患者さんを見てきた私自身も、

自分の子どもが相手になると判断が揺らぐことが何度もありました。

なぜこんなにも迷うのでしょうか。

それは、受診の目安が

「〇度以上の熱」「〇日続いたら受診」

といった数字や期間だけで語られがちだからです。

けれど、家庭で本当に大切なのは

数字よりも「いつもと違う変化」です。

この記事では、

家庭でできる受診判断の考え方を

看護師ママの視点で整理していきます。

受診の目安は「病名」ではなく「変化」で見る

家庭での判断に、

「この病気かもしれない」という推測は必要ありません。

大切なのは、

今の子どもの状態が安全かどうかを見極めることです。

家庭では、検査も画像もありません。

だからこそ、

「病名を当てよう」とするほど不安が強くなってしまいます。

*判断の基本はこの3つ

1 いつもと比べてどうか

2 時間とともに良くなっているか、悪くなっているか

3 家庭で対応できる範囲かどうか

この3つを軸に考えると、

受診の判断は少し整理しやすくなります。

家庭でまず見るべき5つのチェックポイント

発熱や脱水など、症状ごとの詳しい見方については、

以下の記事で詳しくまとめています。

発熱の本当の見方|数字より「いつもと違う変化」を大切にする家庭判断の考え方

食欲がない日は様子見でいい?家庭でできる判断ポイントと看護の考え方

【小児喘息⑤】家庭でできるセルフチェックと受診の目安|看護師ママが解説する悪化サインと対処の流れ

① 元気・反応はあるか

・声をかけると反応する

・遊ぶ元気がある

・目が合う

・泣く力がある

これらが見られるかは、とても重要です。

ぐったりして反応が弱い、

抱っこしても力が入らない場合は、

早めの受診が必要になります。

② 食事・水分はとれているか

量は少なくても、

・口を動かす

・飲み込めている

・尿が出ている

これが確認できれば、

緊急性は低いことが多いです。

逆に、水分がほとんどとれず、

おしっこが極端に少ない場合は注意が必要です。

③ 呼吸は苦しそうではないか

次のような様子があれば受診を急ぎます。

・呼吸が速い

・肩で息をしている

・胸やお腹が大きくへこむ

・ゼーゼー、ヒューヒュー音が強い

・手足の爪や唇が紫っぽくなっていないか

呼吸は「命のサイン」です。

少しでも不安があれば、迷わず相談してください。

 

④ 顔色・表情・意識はいつも通りか

・顔色が悪い

・ぼーっとしている

・呼びかけへの反応が鈍い

・唇が乾燥している

・泣いているのに涙が出ない

こうした変化は、

体調悪化のサインであることがあります。

⑤ 症状は悪化していないか

・時間がたっても良くならない

・むしろ悪くなっている

・新しい症状が増えている

この場合は、

「様子見」から「受診」へ切り替えるタイミングです。

すぐ受診を考えたい危険サイン

以下の場合は、早めの受診を考えます。

・ぐったりして動かない

・呼吸が明らかに苦しそう

・水分がほとんどとれない

・意識がもうろうとしている

・けいれんが起きた

・強い痛みで泣き止まない

これは

「様子を見ていいか迷う」段階を超えています。

様子見してよいケースと注意点

・元気があり遊べている

・食事、水分がある程度とれる

・症状が軽く、悪化していない

このような場合は、

家庭でのケアを続けながら様子を見る選択もあります。

ただし、

必ず「変化」を観察し続けることが大切です。

受診するときに伝えたいポイント

受診時は、次を伝えられると診察がスムーズです。

・いつから症状が出たか

・どんな症状があるか

・良くなっているか、悪くなっているか

・食事、水分、尿の様子

完璧でなくて大丈夫です。

覚えている範囲で伝えましょう。

看護師ママとして伝えたいこと

「迷ったら受診していいのか」

と聞かれることがあります。

答えは、

迷うほど不安なら相談していいです。

一番近くで観察している母親の

「いつもと違う」という感覚は、

決して間違いではありません。

受診は「甘え」ではありません。

不安を解消し、安心して看病するための手段です。

体験談|看護師でも迷った受診の判断

私自身、何度も受診を迷った経験があります。

看護師なのに、なぜこんなに迷うのか。

病院では、

聴診器、酸素濃度を測る機械、心電図など、

客観的に判断できる道具がそろっています。

また、同僚に相談したり、

医師にすぐ指示を仰ぐこともできます。

一方、家庭ではどうでしょうか。

判断材料は、体温計の数字と、

自分がどれだけ観察できるかだけ。

初めて母親になり、

子どもが発熱したとき、

「この命を自分ひとりで守っている」という

重みと恐怖を、私は初めて感じました。

だからこそ、

迷うのは当たり前なのだと思います。

まとめ|迷ったときの合言葉

受診を迷ったときは、

この言葉を思い出してください。

「数字より、いつもと違うかどうか」

家庭でできる観察を大切にしながら、

必要なときには迷わず頼る。

それが、子どもを守る一番の近道です。

 

*関連記事|受診の判断に迷ったとき

体温の測り方や、数字に振り回されない考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶︎子どもの体温の測り方|年齢別のコツと正しい判断|看護師ママが解説

嘔吐や下痢があるときに家庭で確認したいポイントと、

受診を考えるタイミングを整理しました。

▶︎子どもの嘔吐・下痢|様子見と受診の判断ポイントを看護師ママが解説

【筆者:まみ】|くらしのケアノート

「家庭の困りごとにそっと寄り添う、くらしのケア図書館」をコンセプトに、
おうちでできるやさしいケアと、暮らしをラクにする知恵を発信しています。

正看護師として10年以上勤務。
脳外科病棟を中心に、ICU(集中治療室)との兼任を含む高度急性期医療から、
消化器科(一般病棟/がん専門病棟)、結核などの指定感染症管理まで幅広く経験しました。

その後、デイサービスにて介護・リハビリ領域の看護にも携わり、
生活期の視点からのケアや家族支援を実践しています。

1000km単位の転勤を2度経験した4児のワンオペ母。
30分以内で作れる時短料理と、無理しない家庭運営が得意です。

▼Instagram:@kurashi_care(準備中)
▼BOOTH:PDFテンプレ販売予定

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