赤ちゃんは体調が変わりやすく、元気に遊んでいたのに突然熱を出すことがあります。初めての発熱は、どれだけ準備をしていても心がざわつき、不安で胸がいっぱいになりますよね。
私自身、看護師として多くの発熱に携わってきましたが、1人目の赤ちゃんが初めて熱を出した時は、頭では分かっていても気持ちはついていかず“母としての不安”が押し寄せました。
この記事では、赤ちゃんが発熱したときに 家庭でできるケア と 受診の目安 をまとめました。看護師として、そして4児の母としての経験をもとに、やさしくお伝えします。
まず確認したい赤ちゃんの様子
赤ちゃんの発熱で大切なのは、数字(体温)よりも 「全体の様子」 をみることです。次のポイントを確認してみてください。
観察ポイント
- 顔色(青白い、真っ赤など普段と違う)
- 呼吸(ゼーゼー・ヒューヒュー・呼吸が早い)
- 水分摂取(母乳・ミルクが飲めているか、おしっこが出ているか)
- 反応(ぐったりしていないか、呼びかけに反応するか)
これらに大きな変化がある場合は、早めに受診を検討してみましょう。
【体験談】1人目の発熱で感じた不安と学んだこと
赤ちゃんの発熱で特に印象に残っているのは、1人目が生後5か月でアデノウイルスにかかったときのことです。
看護師として発熱をたくさん見てきましたが、我が子となるとまったく別でした。
最初に顔が赤くなったときは、離乳食を始めたばかりだったこともあり、「アレルギー反応かもしれない」と焦り、心臓がドキンとしたのを覚えています。
家では母乳を飲んだり飲まなかったり、抱っこしても落ち着かず、熱が上がるスピードについていけず…。
座薬の知識はあっても、「今入れていいのかな」「もっと上がったらどうしよう」と迷い、体温計を何度も見返していました。
夜はさらに心細く、寝ている子どもの呼吸を何度も確認し、明かりをつけて肌の色を見て、そっと汗を拭いて…。
“看護師の私”ではなく、完全に“母親の私”として不安でいっぱいでした。
その後、きょうだいたちの看病を重ねる中で、
- 水分が少しでも入れば安心できる
- 寝る姿勢で呼吸が楽になる
- 元気に遊べれば回復のサイン
など、経験から得た感覚が増えていきました。
赤ちゃんの発熱は、知識より “我が子をよく見る力” が何より大切なのだと実感しています。
家庭でできる基本のケア
ここからは、赤ちゃんが発熱したときに家庭でできるケアを具体的に紹介します。
① 室温・湿度を整える
発熱中の赤ちゃんは汗をかきやすいため、少し涼しい環境が過ごしやすいです。
室温は 20〜22℃、湿度は 50〜60% が目安。
タオルやガーゼケットなど吸湿性の良い寝具を1〜2枚用意しておくと、途中の着替えもスムーズになりママの負担が減ります。
② こまめな水分補給
水分は「一度にたくさん」ではなく「少しずつ」で大丈夫です。
- 生後6か月未満 → 母乳・ミルクでOK
- 月齢が進んでいれば → 赤ちゃん用経口補水液も活用
我が家の子どもたちは、発熱中は経口補水液が飲めず機嫌が悪くなることもよくありました。
そんな時に役立ったのが りんごジュース・ぶどうジュース。
普段飲み慣れている「おいしい味」は、不機嫌なときでもすんなり飲んでくれることがあります。
離乳食初期なら、りんごのすりおろしも食べやすいです。
③ 無理に食べさせなくて大丈夫
発熱中は食欲が落ちますが、離乳食期の赤ちゃんは 「一口だけ」 食べられれば十分。
おかゆをスプーン1杯でも食べられたら大成功です。
無理に食べさせようとすると、嘔吐や不快感につながることがあります。
④ 冷やし方の工夫
冷却グッズは「どこを冷やすか」が大切です。
- 氷枕 → 実はあまり冷えが伝わらない
- 効果的な場所 → 脇の下・太ももの付け根(鼠径部)
寝返りが多い赤ちゃんや抱っこ期の赤ちゃんには、保冷剤をタオルに包んで背中側に添えると嫌がられにくいです。
あると安心!発熱時に役立つグッズ
赤ちゃんの発熱は突然くるため、準備しておくと安心です。
体温計
非接触体温計は寝ている赤ちゃんを起こさず測れる反面、数値にバラつきが出ることがあります。
正確な判断が必要なときは、必ず 脇の下で測る体温計 を使いましょう。
特に坐薬の使用判断は、必ず脇の下の体温で。
🩺 わき専用で使いやすい「けんおんくん MC-681」
私も自宅で使っている、オムロン公式のわき専用電子体温計です。
脇にはさんでも痛がりにくく、予測検温で約20秒とスピーディーに測れるので、
発熱時でも短い時間で体温を確認できて助かります。
🩺 さらに早く測れる「けんおんくん MC-682」
こちらは同じオムロン公式の、約15秒で予測検温できるタイプです。
赤ちゃんや子どもがじっとしていられないときでも、短時間で測れるので、
「じっとしててね〜!」と声をかける時間も少なくて済みます。
経口補水液
赤ちゃん用OS-1などを常備しておくと安心。
味が苦手な場合は、少し冷やす、りんごジュースと1:1で割ると飲みやすくなります。
🍼 赤ちゃん向け 少量パックの経口補水液(アクアライト)
赤ちゃんの発熱や下痢のときに使いやすい、少量パックの経口補水液です。
125mlずつの飲みきりサイズなので、「開けたけど飲み切れない…」を防ぎやすく、
初めての経口補水液としても試しやすい量です。
🎒 学童期〜大人まで 家族みんなで使えるOS-1
幼児〜学童期の子どもや大人も一緒に使いやすい、500mlボトルのOS-1です。
まとめ買いしておくと、発熱・嘔吐・下痢のときはもちろん、夏場の脱水対策にも心強い常備品になります。
🍹 食欲がないときにも取りやすい OS-1ゼリー
飲みものが進まないときでも、ゼリータイプならつるんと口に入れやすいOS-1です。
発熱や体調不良のときの水分補給だけでなく、外出時や車の移動中など「こぼれにくさ」を重視したい場面にも向いています。
赤ちゃんや幼児は味に敏感です。
さらに体調が悪いと機嫌も悪く普段以上に飲めない・食べなくなるでしょう。
甘いものが苦手なお子さんもいると思います。
味噌汁のやスープなど塩分のある飲み物もおすすめです。
🥣 赤ちゃんは味に敏感…少しの味付きスープも◎
赤ちゃんは味に敏感なので、白湯や経口補水液だけだと嫌がることもあります。
そんなときは、月齢に合ったベビースープをお湯で少し薄めて作ると、
「いつものごはんに近い味」で、スッと飲んでくれることがあります。
水分と一緒に、少しだけ塩分もとれるのがポイントです。
我が家では、体調が悪いときの一杯目はこうしたベビースープからスタートして、
飲めそうであれば経口補水液やお水に少しずつ切り替えていくことが多いです。
※使用の際は、パッケージの対象月齢・作り方をよく確認し、
体調に不安がある場合はかかりつけ医に相談してください。
🥄 ごはんが進まないときの「うす味おみそ汁」
体調が悪いときは、ごはんやおかゆがなかなか進まないこともあります。
そんなときに「少しだけ飲める」一杯として、
うす味のおみそ汁はとても優秀です。水分と一緒に塩分もいくらか補えます。
ベビー用のみそ汁のもとを使うと、だしの味もやさしく、
体調が悪い時でも飲みやすい味に整えやすいです。
大人用のみそ汁よりも、普段よりさらに少し薄めに作るイメージでOKです。
※本格的な脱水が疑われる場合は、経口補水液の使用や医療機関への相談を優先してください。
みそ汁はあくまで「少しでも飲める一杯」としての補助的なイメージです。
体調記録シート
熱・食欲・水分量・おしっこの回数などを記録しておくと受診時に大きな助けになります。
熱の上がり下がりのパターンには意味があるため、記録しておく価値は十分です。
看病中は余裕がなくなりがちなので、「書くだけで安心材料になる」ツールとしておすすめです。
夜間の記録はスマホ撮影が便利
私は夜間、体温を測ったらすぐスマホで撮影しています。
撮影時間が残るので、何時に何度だったのか、坐薬を使ったタイミングも一目で分かります。
翌日の受診時にもとても役立ちます。
医療機関を受診したほうがよいサイン
次のような場合は、家庭で様子を見るより 早めの受診 をおすすめします。
受診の目安
- 生後3か月未満で38.5℃以上の発熱
- 顔色が悪い、呼吸が荒い
- ぐったりして反応が弱い
- 水分がとれずおしっこが少ない(6〜8時間以上出ていない)
- 口の中やくちびるが乾燥し、しわが目立つ
- けいれんが起きた
判断に迷う場合は、夜間や休日でも #8000(こども医療電話相談)が役立ちます。
私自身も利用したことがありますが、
「このまま様子見で大丈夫」
「受診したほうが安心」
とアドバイスをもらえ、不安が軽くなりました。
「心配しすぎかな…」と遠慮する必要はありません。
ママが感じる違和感は大切なサインです。
まとめ|赤ちゃんの発熱に向き合うママへ
赤ちゃんの発熱は、ママやパパにとって大きな心配ごとです。
けれど、家庭で整えられる環境と基本のケアを知っておくだけで、落ち着いて対応できるようになります。
- 室温を整える
- こまめな水分補給
- 食事は無理をしない
- 赤ちゃんの様子を丁寧に観察
そして、「家庭でできること」「病院に任せること」を分けて考えると、気持ちがぐっと楽になります。
赤ちゃんの健やかな成長を支えるために、できるところから少しずつ準備していきましょう。



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