【小児喘息|吸入器】
小児喘息の場合、加湿器型ではなく
「ステロイド吸入対応・粒子1〜5μm霧化の治療器」を選ぶことが必須です。
はじめに|吸入器はどれでも良いわけではありません
「吸入」という言葉は同じでも、目的は大きく2種類あります。
① 加湿・痰切り・喉ケア(湿らせる目的)
② 小児喘息治療(ステロイド薬を肺へ届ける目的)
家庭で小児喘息に使う吸入器は
②=治療器としての吸入器。
湿らせるだけのミスト・加湿器・アロマ型を購入してしまうと
いくら吸っても症状改善に繋がらず、無駄になってしまうことがあります。
小児喘息では「ステロイド薬対応」が必須
小児喘息は「慢性的な気道炎症」がベースにあります。
炎症を抑える薬はこちら:
- パルミコート
- フルタイド
- アズマネックス など(ICS:吸入ステロイド)
この薬が 霧化(細かい霧に変換)できる吸入器でなければ
いくら吸わせても肺に届かず、治療効果が得られません。
つまり
✔ ステロイド薬対応表記があるかどうか
が購入の最重要ポイントです。
粒子径(ミクロン)が治療を左右する
肺の奥(細気管支)に薬が届くための粒子径は、
1〜5μm(ミクロン)
この範囲より大きい霧は、喉や鼻で止まり肺に届きません。
つまり
粒子径表記なし=治療向けではない可能性が高い
購入前チェックリスト
【吸入器購入前チェック】
□ ステロイド薬(ICS)対応
□ 粒子径 1〜5μm 表記あり
□ 小児向けマスク対応
□ 霧化量(ml/min)表示あり
□ 医療機器メーカー(治療器として認定)
※上記が揃っていない場合は
「湿らせているだけの吸入」になり、喘息改善には繋がらないことがあります。
大型 vs 小型|どちらが正解?
【大型(例:OMRON NE-C28)】
・霧化安定
・治療薬吸入の基本装置
・夜間発作が多い子に◎
🏥 OMRON ネブライザー NE-C28(据え置き・治療メイン)
安定した霧化量で、ステロイド吸入に対応。
夜間のゼーゼーや治療ベースの吸入器として安心感のある1台です。
※家庭用治療器の定番。
夜間の咳込み・喘鳴が続く子のベース治療に。
【小型(例:PARI ベーシック)】
・携帯性・寝室・旅行に◎
・兄弟育児、帰省が多い家庭に便利
🌿 PARI(パリ)小型ベーシック|携帯・寝室用
ステロイド霧化対応・粒子安定。
寝ている子を起こしにくい静音設計で、夜間の吸入・旅行にも便利です。
※夜間の咳込み・旅行・帰省・兄弟送迎が多い家庭に便利。
大型と併用する2台体制が最もストレス少。
使い分け例
昼間(自宅)→ 大型でしっかり霧化
夜間・寝室 → 小型で静音吸入
旅行・帰省 → 小型を持参
なぜ「小型=効果が弱い」ではないのか?
小型・携帯吸入器でも
ステロイド霧化対応・粒子1〜5μm であれば治療器として有効です。
違いは 用途の自由度 です。
- 大型=安定性と治療効果の土台
- 小型=音・場所・持ち運びの柔軟性
失敗例|よくある購入ミス
× 加湿器(スチーム・ミスト)
× アロマ吸入器
× 「鼻用」表記のみ
× 粒子径記載なし
これらは治療目的ではなく「湿らせる目的」の吸入。
喘息の炎症を抑える機能はありません。
家庭吸入の目的は「炎症治療」
子どものゼーゼー・夜間咳込み・息苦しさは
気道の炎症が原因で起きます。
その根本治療は
吸入ステロイド+適切な霧化装置の組み合わせ。
まとめ
✔ ただのミストでは治療にならない
✔ ステロイド薬(ICS)が霧化できる吸入器が必要
✔ 粒子径1〜5μmが肺に届く基準
✔ 治療の土台は大型、生活に寄り添うのは小型
小児喘息のある子にとって吸入器は
「便利グッズ」ではなく 家庭での治療器。
だからこそ、選ぶポイントを押さえることで
夜間の不安や咳込みがぐっと軽減され、家庭の安心に繋がります。



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