【小児喘息 番外編】
はじめに|なぜ「治療中断」は危険なのか
小児喘息は、「咳が治ったからもう大丈夫」という病気ではありません。
喘息治療の薬は、症状(咳)を止める薬ではなく、気道の炎症を鎮める薬 です。
症状が軽くなっても、
その裏で 気道の炎症が残ったまま のことが多く、そこで治療をやめてしまうと発作が再燃しやすくなります。
私は1人目の誤診と治療中断の経験から、
「治療は絶対に自己判断で止めてはいけない」ということを痛感しました。
誤診で治療が止まってしまった1人目の話
咳が続くのに治らない。違和感だらけの治療
1人目が1歳の頃、咳が1ヶ月以上続いていました。
受診すると毎回「風邪ですね」と抗生剤の処方。
しかし…
- 熱は下がる
- 鼻水も治る
- それでも咳だけがずっと続く
風邪が治っても咳が残る。
また風邪をひく。
抗生剤をもらう。
咳は治らないまま次の風邪をひく。
このループが延々と続きました。
途中、休日診療で受診した医師は、
「多分喘息だけど、かかりつけの先生に診てもらってください」
と紹介状を書いてくれました。
けれど、かかりつけ小児科ではまた抗生剤のみ。
この時「何かがおかしい」と強い違和感がありました。
“もっと早くセカンドオピニオンに行けばよかった”という後悔
その違和感を放置してしまい、
「今回は治るかも」と様子見してしまった期間を私はとても後悔しています。
後になって専門医を調べ、セカンドオピニオンを受けた結果、
正しく喘息と診断され、治療が再開されました。
治療を開始するとすぐに、
- 横になって眠れる
- ゼーゼーが治まる
- 夜間の呼吸苦が減る
改善がどんどん見られました。
もっと早く行っていれば…
そう思わざるを得ませんでした。
医療者として見てきた「喘息の怖さ」
病院勤務では、喘息の大発作で急変する患者さんを見てきました。
- 全身に冷や汗
- 手足のチアノーゼ
- 呼吸困難でパニック
- 少しの体動でも苦しさが増す
大の大人でも命を脅かすほどの苦しみです。
だからこそ、
子どもが喘息と診断されたとき、私は本気で向き合いました。
「喘息は本当に怖い病気だ」
と知っていたからです。
子どもは症状が出にくい。だから発見も遅れる
大人の喘息発作は症状が目に見えてわかります。
しかし 子どもは違います。
- 呼吸音が弱い
- ゼーゼーが聞こえにくい
- 苦しくても遊んでしまう
- 夜間にだけ悪化する
結果として、
入院直前まで親が気づけないこともあります。
だからこそ、治療を中断してしまうと危険なのです。
治療を自己判断でやめてはいけない理由
喘息の薬は、風邪薬のように症状に直接作用する薬ではありません。
- 気道の炎症を抑える
- 発作を起こしにくくする
- “喘息を起こしにくい体” を維持する
これが目的です。
咳が一時的に落ち着いても、
炎症が残っている限り、悪化のリスクは続きます。
私は医療者としても、
母としても、
治療の自己中断は命の危険につながる と思っています。
悪化のサインを見逃さないで
特に次の2つは強いサインです。
✔ 夜間の咳
寝付く時・明け方に咳が出るのは典型的な悪化のサイン。
✔ 息苦しさ
横になれない・呼吸が早い・肩で呼吸しているなど。
子どもは症状を言語化できません。
親が気づいてあげることが何より大切です。
迷ったらすぐ受診してほしい
喘息は命に関わる病気です。
迷ったらすぐ受診してください。
私は1人目の経験から、
「少しでも様子が違ったら受診してほしい」
「薬は自己判断で絶対にやめないでほしい」
と強く思っています。
あなたには私と同じ後悔をしてほしくありません。
おわりに|私と同じ後悔をしてほしくないから
喘息は、
正しく治療すれば必ず良くなります。
でも、治療が中断されたり、
悪化サインを見逃したりすると、
命に関わる危険があります。
どうか、
あなたのお子さんのために、
治療を続けてください。
迷ったときはすぐ受診してください。
あなたの行動が、
必ずお子さんの未来につながります。



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