乾燥する季節になると、
「毎日保湿しているのに、かゆがる」
「粉をふいたようになる」
「掻き壊してしまう」
そんな悩みを感じることはありませんか。
看護師として病院や在宅で多くの皮膚トラブルを見てきましたが、
実は保湿ケアは“塗っているつもり”でも足りていないことがとても多いです。
保湿は特別な治療ではなく、
毎日の家庭ケアでできる大切な看護のひとつ。
この記事では、
家庭で実践できる正しい保湿ケアについて、
量・タイミング・年齢別のポイントを含めて詳しくお伝えします。
保湿が必要な理由|皮膚は「守る臓器」
皮膚は、体の一番外側で
・乾燥
・刺激
・菌やウイルス
から体を守る役割を持っています。
しかし乾燥すると、
皮膚のバリア機能が低下し、
・かゆみ
・ひび割れ
・湿疹
・感染
につながりやすくなります。
特に子どもや高齢者は、
皮膚が薄く、水分を保つ力が弱いため、
大人以上に保湿ケアが重要です。
乾燥しやすい人の特徴
次のような方は、特に乾燥しやすい傾向があります。
・空気が乾燥する季節
・入浴やシャワーの回数が多い
・熱いお湯を使う
・エアコンの使用が多い
・高齢者や赤ちゃん
・アトピーや皮膚トラブルの既往がある
「何も症状がないから大丈夫」ではなく、
症状が出る前の保湿が大切です。
正しい保湿ケアの基本
保湿ケアで最も大切なのは、
量・タイミング・塗り方です。
保湿のタイミング
・入浴後5分以内が理想
・皮膚に水分が残っている状態で塗る
・1日1回ではなく、乾燥が強い場合は朝夕2回
保湿の量
目安は
・大人の手のひら2枚分で、腕全体
・皮膚がしっとり光るくらい
「薄く伸ばす」のではなく、
少し多いかな?くらいが適量です。
塗り方
・こすらず、手のひらで押さえるように
・円を描くように優しく
・かゆい部分ほど丁寧に
赤ちゃん・子どもの保湿ケア
赤ちゃんや子どもの皮膚はとてもデリケートです。
・毎日の入浴後に必ず保湿
・顔・首・肘や膝の内側は特に丁寧に
・オムツ周りも乾燥しやすいため忘れずに
かゆみがある場合は、
「掻かせない」よりも
「掻きたくならない皮膚を作る」ことが大切です。
高齢者の保湿ケアで気をつけたいこと
高齢者は、
皮脂分泌の低下や水分摂取量の減少により、
全身が乾燥しやすくなります。
・すね・かかと・背中は特に乾燥しやすい
・かゆみが原因で夜眠れないこともある
・掻き壊しから感染につながることも
入浴後だけでなく、
日中の保湿も取り入れることで、
皮膚トラブルの予防につながります。
保湿剤の種類と選び方
家庭で使われる保湿剤にはいくつか種類があります。
ローション・乳液
・伸びがよく広範囲に使いやすい
・軽度の乾燥向き
クリーム
・水分と油分のバランスがよい
・日常的な保湿に使いやすい
ワセリン
・水分の蒸発を防ぐ
・乾燥が強い部分や保護目的に適している
迷った場合は、
刺激が少なく、無香料のものを選ぶと安心です。
受診を考えるべき皮膚トラブル
次のような場合は、
家庭ケアだけで様子を見ず、医療機関に相談しましょう。
・赤みや湿疹が広がる
・ジュクジュクしている
・掻き壊して出血している
・保湿しても改善しない
・痛みや熱感を伴う
早めの対応が、悪化を防ぎます。
まとめ|保湿は毎日の積み重ね
・保湿は量とタイミングが大切
・症状が出る前から続ける
・年齢に合わせたケアを意識する
看護師として、そして母として感じるのは、
保湿は「特別なこと」ではなく「毎日の看護」だということ。
家庭でできるケアを続けることが、
皮膚トラブルを防ぐ一番の近道です。



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