【小児喘息シリーズ⑫】
はじめに|“完治”といえるまでに必要だった時間
小児喘息は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、
少しずつ強くなっていく病気です。
私の1人目は、1歳の頃から喘息がはじまり、
小学生2年生になる頃に「完治」と診断されました。
ここまでの道のりは決して簡単ではありませんでしたが、
振り返ってみると、
「こうしてあげられればもっと楽だったかも」
「同じように悩んでいる人に伝えたい」
そんな思いがたくさんあります。
私の経験が、今つらい思いをしている親御さんの力になりますように。
1歳〜2歳:もっとも過酷だった「夜間発作と入院の時期」
1歳で入院を繰り返した日々
1人目は1歳で喘息発作がひどくなり、入院を2回経験しました。
夜間の咳き込み、
肩で息をする呼吸、
吸うたびにヒューヒュー鳴る胸の音。
看護師として数えきれない喘息を見てきたのに、
「自分の子」となると、こんなにも恐ろしく感じるんだ…
と、心が折れそうだったのを今でも覚えています。
看護師としての知識と母としての現実のギャップ
「発作は座位で」
「吸入はこうすれば良い」
「排痰はこういう体勢で」
現場の知識があるのに、
目の前の小さな子どもを楽にしてあげられない。
そんな“ギャップ”に苦しみました。
夜間発作と授乳が重なり、
嘔吐 → 着替え → シーツ交換 → 授乳 → また咳込み
と、手が足りない日々。
母としても看護師としても、どうにかしたいのにできない。
その無力感がとてもつらい時期でした。
誤診の影響で治療が止まり、悪化した期間
「喘息ではない」と言われ続けた不安
転勤先で、
「この子は喘息ではありません」
と何度も言われ、治療が止まってしまった時期がありました。
でも私は母として、
「どう考えてもおかしい」
と思っていました。
それでも医師から否定されると、
「でもでも…」と悩むしかなく、
不安なまま時間だけが過ぎていきました。
本当は悪化していた症状
後から思えば、
あの期間がもっとも悪化していた時期でした。
- 夜間の呼吸苦が強くなった
- 咳が1ヶ月以上続いた
- 日中も疲れやすくなった
- 発作の頻度が増えた
あの時期のことを思い出すと、
本当に1人目にはかわいそうなことをしてしまったと胸が痛みます。
信頼できる医師との出会いと“診断”
「小児喘息です」「治療すればほとんど治ります」の言葉
セカンドオピニオンで受診した小児科で、
はじめて 「小児喘息です」 と診断されました。
そして主治医から、
「しっかり治療すれば、ほとんどの小児喘息は治りますよ」
と言われた瞬間、
胸がいっぱいになり、涙が出そうになりました。
長いトンネルの出口に光が見えた気がしました。
小学生での変化|治療終了までの道のり
1年生の夏頃:吸入・臨時薬が不要に
小学生に入ってから、
風邪を引いても咳が長引かず、
発作がほとんど起きなくなりました。
1年生の夏頃には、
- 臨時薬なし
- 夜間吸入なし
という状態になりました。
2年生で“完治”の診断
2年生の頃には風邪自体も引かなくなり、
主治医から 「完治ですね」 と言われました。
あの時の安堵感は、今でも忘れられません。
完治までに効果があった家庭での工夫
私が特に効果を感じたのは次の5つです。
① 就寝前の吸入を必ず決まった時間に
夜間悪化を防ぐために、
就寝前の吸入を毎日同じ時間に行っていました。
外出や本人が寝てしまったりして内服薬を休んだことはありますが、吸入をお休みしたことはありません。
寝ていたとしても必ず行なっていました。
② 咳が出始めたら“すぐ”臨時薬
原因を考える前に、
早めの臨時薬・臨時吸入。
これだけで悪化を防げることが多かったです。
③ 冷気の刺激を避ける
北国では特に、
外気と室内の温度差が大きく、
発作の引き金になりやすいです。
④ 湿度管理とカビ対策
湿度40〜50%を目安にしつつ、
カビを作らない環境を徹底しました。
⑤ ホコリが出にくい寝具に変更
布団を丸洗いできるものに変えたことで、
夜間の咳が減ったと感じました。
今、不安の中にいるママ・パパへ伝えたいこと
今この記事を読んでいるということは、
きっととても大変な時期だと思います。
初めての喘息発作、
苦しそうな姿、
どうにかしてあげたいのにできないもどかしさ…。
私も同じ気持ちを経験しました。
そして今も、
下の子どもたち(3・4人目)は重症の小児喘息です。
それでも、適切な治療と早めの対処で、
以前よりずっと楽に過ごせています。
あなたのお子さんも、
必ず強くなります。必ず良くなります。
私はその経験を、
この記事にすべて詰め込んでいます。
薬の自己中断だけは絶対にしてはいけない理由(重要)
ここだけは強く伝えたいです。
✔「症状が良くなったからもういいかな?」
✔「忙しくて吸入を忘れがち…」
その気持ちはとてもよくわかります。
でも、
小児喘息は自己判断で薬をやめると確実に悪化します。
私も誤診で治療が止まった時、
どれほど悪化するか身をもって知りました。
喘息治療は「炎症を鎮める薬」。
症状がなくても続けることで初めて効果が出ます。
これは必ずどこかで記事にして、
しっかり伝えていきたいテーマです。
おわりに|「いつか必ず良くなる」
完治までには時間がかかります。
でも、焦らなくて大丈夫です。
- 正しい治療
- 早めの対処
- 生活習慣の工夫
これらを続けていけば、
必ず良い方向に進んでいきます。
あなたとお子さんに、
少しでも光が届きますように。



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