【小児喘息シリーズ⑨】
はじめに|小児喘息は“季節性の変化”が大きい
小児喘息は、季節や気温・湿度の変化に敏感に反応します。
春の冷たい雨 梅雨の湿気 台風前の気圧低下 秋の急な冷え込み 冬の乾燥と暖房の空気
こうした環境変化は、子どもの気道に影響し、発作悪化のきっかけになることがあります。
この記事では、
北国の暮らしで実際に感じた季節ごとの悪化ポイント と、
家庭でできる具体的な対策 をまとめていきます。
季節で喘息が悪化する理由
気温差(特に秋〜冬)
読者の家庭でも感じやすいのが 日中と朝晩の温度差。
特に北国では、
室温:暖房で暖かい
外気:マイナス台の冷気
この差が気道に強い刺激になります。
子どもの気道は大人より細いため、
冷たい空気を吸うだけで咳き込みやすくなることがあります。
湿度・乾燥
湿度が低い冬は、
気道の粘膜が乾燥して咳が出やすくなります。
逆に梅雨など湿度が高い時期は、
カビ・ダニが増えやすくアレルギー反応が悪化します。
カビ・ダニ・ホコリ
特に梅雨〜夏、暖房が続く冬は、
家の中のアレルゲンが増えやすく注意が必要です。
気圧の変化
台風前・雨の日の前は、
気圧が急激に変化し気道が敏感になります。
筆者の家庭でも
「雨の前日にコンコン咳き込みが始まる」
という傾向がありました。
【春】花粉・冷たい雨の日の注意点
北国では、春先の“冷たい雨の日”に咳が悪化するケースが多くあります。
✔ 春の悪化ポイント
・花粉 ・雨の日の気温低下 ・黄砂・PM2.5
✔ 対策
この時期の外干しは避ける
洗濯物は室内干し + 除湿機 + 扇風機
外出時は冷気対策を強化
帰宅後は衣服をすぐ着替える
【梅雨〜夏】湿度と台風シーズンの悪化
本州に住んでいた頃、
筆者の家庭では梅雨・台風前に悪化しやすい時期が続いていました。
✔ 悪化しやすい理由
・湿度が高く空気が重い ・カビが繁殖しやすい ・台風前の気圧低下
✔ 対策
布団乾燥機 + 除湿 押し入れ・クローゼットの除湿
台風前は早めの臨時薬や吸入
【秋】一年で最も悪化しやすい“温度差の季節”
秋〜冬にかけては、
一年で最も喘息が悪化しやすい時期 といわれています。
筆者の家庭でも、
秋は必ず発作が強くなっていました。
✔ 悪化の理由
・急な気温低下 ・室温とのギャップ ・空気の乾燥が始まる
✔ 対策
夕方の冷え込みに注意
薄手の上着を常備
帰宅後のうがいと加湿
早めの吸入やホクナリンテープ
【冬】乾燥+暖房による悪化と対策
北国の冬は室温が高く外気とのギャップが大きく、
子どもは冷気を吸った瞬間に咳き込むことがあります。
✔ 対策
外出時はネックウォーマーで口元を覆う (※1歳はマスクができないため非常に有効)
室内の過加湿は避ける(カビの方がリスクが大きい)
加湿は“湿度40〜50%程度”で軽めに
寝室は特にカビに注意
筆者の体験談|北国と本州でまったく違った喘息の傾向
筆者の家庭では、
住む地域が変わると喘息の傾向も大きく変わりました。
■ 北国での悪化ポイント
秋〜冬の温度差が最大の原因
春の冷たい雨の日にも悪化
外に出た時の「冷気吸入」で咳き込み
雨の前日に咳が増えることが多い
特に外気に慣れるまでは咳が強くなるため、
外遊びのテンションを下げてゆっくり慣らす必要がありました。
■ 本州での悪化ポイント
梅雨の湿気で悪化
台風前の気圧低下で咳き込み
湿度が高いと痰が絡んだように呼吸が重くなる
地域によってこんなに違うのかと驚いた経験は、
同じように転勤する家庭の参考になれば嬉しいです。
家庭でできる季節ごとの工夫
加湿・除湿の使い分け
冬 → 加湿しすぎない(カビ対策)
夏 → 除湿メイン
春・秋 → 気候に合わせて柔軟に調整
布団ケア
梅雨は布団乾燥
冬は湿気がこもらないよう注意
季節の変わり目はダニ対策を徹底
洗濯物の室内干し
(筆者の家庭での工夫)
年中外干しはしない
除湿機+扇風機で効率的に乾かす
今は電気衣類乾燥機を使用 (賃貸でガス乾燥機カンタくんが使えないための工夫)
外出時の冷気対策(北国の重要ポイント)
マスクができない1歳児はネックウォーマーで口元を覆う
外気に慣れるまで激しい運動は避ける
深呼吸させず、ゆっくり歩かせる
気圧・天気による悪化サイン
筆者の家庭の傾向をもとにまとめると、
以下の時に咳が増えやすい家庭が多いです。
台風前
気圧が急激に下がる時
雨の前日のモヤッとした湿気
雨でホコリが舞う時
季節の変わり目で気温が急に下がる時
こうした日は、
早めの吸入・臨時薬・ホクナリンテープ が有効です。
まとめ|季節ごとの“傾向”を知ることが最大の予防になる
小児喘息は、季節や気候によって悪化の仕方がまったく変わります。
温度差が大きい秋〜冬
湿度が高い梅雨
花粉や冷たい雨の春
乾燥+暖房の冬
気圧の変化が激しい台風シーズン
こうした「家庭ごとの傾向」を知ることで、
発作を予防しやすくなります。
筆者の体験のように、
地域によって悪化パターンが変わることもあるため、
みなさんの家庭でも少しずつ観察しながら調整してみてください。
季節の変化とうまく付き合いながら、
子どもの呼吸を守っていきましょう。


